YAMAHA SA2000S リペアの記録です(配線修理)

今回は配線修理のご依頼をいただきました。ありがとうございます。

アンプから音が出ないということで
配線もしくは電気系パーツの不具合が
疑われます。

セミアコースティックギターの場合
このサウンドホールからしか配線に
アクセスできないところがつらい
ところです。

必要な情報を残しながら、パーツを外していきます。

内部を見ることが出来る鏡を使って
確認中です。

さて。。どこがおかしいのか。。??

。。?ジャックの配線が1本つながって
いないないように見えるのだが。。?
(写真は別の箇所のものです)


??。よし、外に出して確かめよう!

外したパーツを元の穴に戻せるように
タコ糸を結び付けて引っ張れるように

しているところです。

全てのパーツにひもが付いたら
サウンドホールから少しずつパーツを
引っ張り出します。
なるべく配線の形を崩さないように取

り出したいところです。
不用意に引っ張ると配線の断線につな

がってしまいます。

なかなか思うように配線が出て来ないのが普通です。焦らず落ち着いて向き合うのがコツだと思います。

ジャックが顔を出しました。

白い配線の先がありません!
やっぱり思いっきり断線しちゃって

います。

内部を鏡で見ていた時に早めにジャック部分の断線らしき箇所が見えたのはラッキーでした。
まずはジャックめがけてまっしぐらで
作業が出来ました。

ジャックへの配線の長さにも余裕がな
くジャック自体が回転した際に断線し
たものと考えられます。
白い配線を少し延長させて余裕を持た

せました。

これで問題が解決したかを確かめる
ために一旦元に戻します。
戻す際も配線が絡まないように配線の

伸び方を確認しながら作業します。

アンプにつないでチェックです。
良し! 無事、音が出ました。

完全復活です!

配線がつながったことにより
セミアコらしい雰囲気の良い音を
聴くことが出来るようになって
大変良かったです。

メンテナンスによってよみがえり
これから先も弾いていけるギター
になってくれてうれしく思います。
これからも演奏を楽しんでください。

この度はご依頼をいただきまして
ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いいたします。